水簾洞 手工 名欉 2019

10141.01

名称 岩茶 名枞(名欉)
産地 中国・福建省武夷山水簾洞
種類 青茶・烏龍茶(半発酵茶)
等級 特級
茶水の色 茶水の色:オレンジ色
このお茶に適した茶器 ティーポット・茶壷・蓋碗
標準的な湯温 100℃

多くの岩茶は品種名が名付けられていますが、中には数は少ないものの品種化されていない茶樹から作られているものもあります。
現地では、その中でも昔から武夷山にあるものを名枞(名欉)、武夷山以外から持ち込まれたものを奇种(奇種)と呼び、今も大切に育てられています。
このお茶は武夷山の中でも素晴らしい茶樹が育つ水簾洞で大切に育てられた名枞(名欉)を機械を一切使わず、作り手が全て手で製茶した岩茶です。

武夷山 水簾洞景区
水簾洞景区

岩茶はその茶樹が武夷山のどこで栽培されたかで区別されます。武夷山風景区内の標高の高い地域にある岩山の自然環境で育てられて収穫された茶葉は正岩茶と呼ばれ、標高の低い地域のものは半岩茶(現在は標高に関わらず自然保護地区内で栽培されたものは全て正岩茶としていることが殆どのようですが当店では昔と同様の区分けを行い、標高の低い地域の「正岩茶」は取り扱いません)、武夷山の麓、平地で栽培されたものは州茶とされ、全く異なる地域で作られたものは外山茶と呼ばれます。これは育った環境の違いがお茶の香りと味に大きく影響するためで、岩茶本来のミネラル感や旨み、香気といった岩韻は正岩茶以外にはありません。不思議なようですが同じ岩茶でも正岩茶と半岩茶、州茶では全く味も香りも異なります。
標高の高い厳しい岩山の隙間で育つ正岩茶は収穫量が少なく、平地のように畑を切り開く訳にもいかないため増産もできませんが、現在日本には沢山の岩茶が輸入されています。当然、中国国内での流通量はもっと多く存在していますが、正岩地区で採れるお茶がそんなに多くないのは容易に分かります。

品種化された岩茶とは違い派手さはありませんが、しっとりと落ち着きのある底力を感じる繊細さを持った岩茶です。本物の正岩茶のみが持つ、喉を過ぎてから戻ってくる香り、余韻が素晴らしく、しっとりとした高い花香、深みのある底知れぬ滋味が体に沁みるように広がります。

煎持ちも非常に良く、上手く淹れれば10煎以上楽しむことができます。緑茶と違い、「宵越しのお茶」もできます。十分にお湯を切って涼しい場所で茶壷ごと保存すれば、翌日もその続きを楽しめます。次の日に再度お茶を淹れる際には熱湯で軽く1回洗茶してからお楽しみください。時間が経過しすぎて、室温が高すぎたなどの理由で茶葉が変質してしまった場合は飲用を中止してください。
高価なお茶ですが煎長く楽しめるためコストパフォーマンスは高いと思います。是非ゆっくりと時間を取っていただき、じっくりと楽しんでいただければと思います。

十分に楽しんだ後は茶殻も鑑賞してみてください。中国茶では茶殻の形も楽しみます。
葉の1枚1枚を摘み取りから製品茶になるまで、本当にいたわるように大事に作られてきたのが分かります。美しいとか綺麗といったレベルを超越しています。肉厚で適度な柔らかさ、色艶形。どれも素晴らしい芸術品です。

2019年の春に製茶された岩茶です。年月を経ていくことで旨み、甘味、香りの深さが増してくるお茶です。その変化もお楽しみいただければと思います。

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注文番号 タイトル 販売価格(税別)
在庫状態 数量 単位  
10141.01-30 30gパック ¥4,600

( 税込¥4,968 )


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10141.01-50 50gパック ¥7,300

( 税込¥7,884 )


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