手工岩茶 慧苑坑 丹桂 2022

10145.01

名称 慧苑坑 丹桂
産地 中国・福建省武夷山慧苑坑
種類 青茶・烏龍茶(半発酵茶)
等級 特級
茶水の色 茶水の色:金色
このお茶に適した茶器 ティーポット・茶壷・蓋碗
標準的な湯温 95~100℃

丹桂は福建省農科院で品種化された新しい品種です。肉桂をベースに自然交配で生まれた茶樹を品種固定化したもので、20年近くかけて作られました。味わいの良さもさることながら、香りが大変に素晴らしい岩茶です。武夷岩茶試飲茶会でも大変人気の高い岩茶でした。

岩茶はその茶樹が武夷山のどこで栽培されたかで区別されます。武夷山風景区内の標高の高い地域にある岩山の自然環境で育てられて収穫された茶葉は正岩茶と呼ばれ、標高の低い地域のものは半岩茶(現在は標高に関わらず自然保護地区内で栽培されたものは全て正岩茶としていることが殆どのようですが当店では昔と同様の区分けを行い、標高の低い地域の「正岩茶」は取り扱いません)、武夷山の麓、平地で栽培されたものは州茶とされ、全く異なる地域で作られたものは外山茶と呼ばれます。これは育った環境の違いがお茶の香りと味に大きく影響するためで、岩茶本来のミネラル感や旨み、香気といった岩韻は正岩茶以外にはありません。不思議なようですが同じ武夷肉桂でも正岩茶と半岩茶、州茶では全く味も香りも異なります。
標高の高い厳しい岩山の隙間で育つ正岩茶は収穫量が少なく、平地のように畑を切り開く訳にもいかないため増産もできませんが、現在日本には肉桂をはじめ、沢山の岩茶が輸入されています。当然、中国国内での流通量はもっと多く存在していますが、正岩地区で採れるお茶がそんなに多くないのは容易に分かります。

とても美味しい岩茶ですので是非中国式で淹れることをおすすめします。岩茶用に良く鍛えた茶壷をお持ちの場合はそれで、あるいは蓋碗で淹れてみてください。

香りの素晴らしさに圧倒されます。甘く、高く、清らかな花果香は圧倒されるほどです。しかしながら強すぎず、柔らかく、優しい香りでもあります。自然の茶葉本来の香りを上手く引き出しています。
味わいはしっかり目、さっぱりとした甘味、奥の深いミネラル感、味の厚みを引き出している柔らかな収斂味が見事に調和しています。粘性のある茶水は、この岩茶の品種の高さを示しています。

煎持ちが良いのもこの岩茶の特徴です。香り重視で楽しむ場合は茶葉を気持ち少なめに、あるいは抽出時間を短く、さらっと出してください。味わい重視で楽しむ場合は通常の岩茶と同時に。どちらも十分すぎるほど楽しむことができます。

十分に楽しんだ後は茶殻も鑑賞してみてください。中国茶では茶殻の形も楽しみます。とても柔らかく美しい茶葉です。

高い技術を持つ作り手による機械を使わずに丁寧に製茶された「手工」のお茶です。お手元にあっても少しずつ後熟成していきます。時間の経過による味わいや香りの変化を楽しむこともできる上質な岩茶です。

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注文番号 タイトル 販売価格(税別)
在庫状態 数量 単位  
o10145.01_30 30gパック ¥9,800

( 税込¥10,584 )


在庫有り
o10145.01_50 50gパック ¥15,450

( 税込¥16,686 )


在庫有り