2005年の春に製茶、武夷山の作り手さんのもとで、ときおり火入れを行いながら、ゆっくりと熟成させてきました。貴重な20年を超える老茶です。 矮脚烏龍は武夷山の近くの建瓯から古く、宋代に持ち込まれた品種と言われています。その名(矮脚)の通り樹高の低い茶樹が特徴的で、実際茶摘みをするには腰を痛めてしまうのではないかと心配してしまう程です。 清らかな砂糖のような甘味、上質なカラメルのような味わいが最初に感じられます。懐かしい素朴なお菓子のような味わいです。煎をすすめていくと優しい果香もあり、上質な果汁を連想させます。もともとの茶樹が持つ滋味とあわさり、複雑で底の知れない深みのある味わいです。 先日ご紹介を開始した矮脚烏龍があまりにも美味しかったため、もう一度お願いして矮脚烏龍の老茶を譲っていただきました。2017年の矮脚烏龍はお菓子のような甘い岩茶ですが、この2005年の矮脚烏龍は、それを大人にしたような、更に深みと奥行き、そして年月を経た優しさをまとった複雑な味わいに仕上がっています。 いくつもの表情を見せてくれる、なかなかすごい岩茶です。20年を超える、凄みすら感じるような、それでいて優しい、美味しい矮脚烏龍です。 2005年春茶 関連ブログ: ※ ネット上での転売目的のお求めはご遠慮ください。当店の方で該当すると判断した場合はご注文をキャンセルさせていただく場合もございますので、ご了承ください。(セミナーや店舗、サロンなどでの頒布、販売などは今まで通り問題ございません。) |




