慧苑坑 百年老叢水仙 2019

10108.04

名称 慧苑坑 百年老枞水仙(老欉水仙)
産地 中国・福建省武夷山慧苑坑
種類 青茶・烏龍茶(半発酵茶)
等級 特級
茶水の色 茶水の色:オレンジ色
このお茶に適した茶器 ティーポット・茶壷・蓋碗
標準的な湯温 95~100℃

武夷山の慧苑坑にある樹齢100年以上(おそらく150年は経過しているのではないかとのこと)の祝仙の茶樹から摘み取った茶葉で作られた老枞水仙(老欉水仙)です。本物の老欉水仙だけがもつ力強さと優しさ、深み、甘味を十分にお楽しみいただける上質な岩茶です。現地で味わった店主がその美味しさに驚いたほどに素晴らしい老欉水仙に仕上がっています。

岩茶はその茶樹が武夷山のどこで栽培されたかで区別されます。武夷山風景区内の標高の高い地域にある岩山の自然環境で育てられて収穫された茶葉は正岩茶と呼ばれ、標高の低い地域のものは半岩茶。武夷山の麓、平地で栽培されたものは州茶とされ、全く異なる地域で作られたものは外山茶と呼ばれます。これは育った環境の違いがお茶の香りと味に大きく影響するためで、岩茶本来のミネラル感や旨み、香気といった岩韻は正岩茶以外にはありません。
標高の高い厳しい岩山の隙間で育つ正岩茶は収穫量が少なく、平地のように畑を切り開く訳にもいかないため増産もできません。希少茶です。今でこそ普通に見かけることの多い岩茶ですが、実はその殆どは正岩茶ではありません。

現在流通する老枞水仙(老欉水仙)には2つのパターンがあります。本来、老欉水仙は武夷山の近く、曜変天目茶碗の産地ではないかということで知られる水吉鎮で発見、武夷山に持ち込まれました。かつては祝仙と呼ばれた品種で、「祝」と「水」の発音が同じであることから現在は老欉水仙と呼ばれるようになりました。もう1つのパターンは武夷水仙の茶樹が50年以上経過したものを老欉水仙と呼びます。流通している多くの老欉水仙は後者か、今となってはどちらか分からないというものです。
この老欉水仙はかつて祝仙と呼ばれたものとされています。かつて水吉鎮に住んでいた作り手の一族が武夷山に移住した際に一緒に持ち込んだと伝えられ、何代も大事に育てられた老欉水仙から作られています。

深く、複雑なミネラル、旨味を感じさせる老枞水仙(老欉水仙)です。まるで黒糖をそのまま味わっているような、そんな感覚を覚えるほどに美味しい岩茶です。このような味わい深い岩茶もそう出会えるものではありません。香りも綺麗で高い甘い花香で、その味わいをより一層引き立てています。馥郁という言葉はこの老欉水仙のためにあるかのようです。
2018年の祝仙老叢水仙も素晴らしいお茶でしたが、2019年のこのお茶は更に素晴らしさを増しています。(2018年とは茶樹が異なります。)

大きさの揃った茶葉は細やかな艶をしっとりとたたえています。
ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてみてください。透明感のあるオレンジ色のお茶は上品で落ち着いた甘い香りを持っています。味は丸く柔らかく、甘みとミネラル感、老枞(古樹)の持つ独特の旨味を感じていただけます。

煎持ちも非常に良く、上手く淹れれば10煎以上楽しむことができます。緑茶と違い、「宵越しのお茶」もできます。十分にお湯を切って涼しい場所で茶壷ごと保存すれば、翌日もその続きを楽しめます。次の日に再度お茶を淹れる際には熱湯で軽く1回洗茶してからお楽しみください。時間が経過しすぎて、室温が高すぎたなどの理由で茶葉が変質してしまった場合は飲用を中止してください。

十分に楽しんだ後は茶殻も鑑賞してみてください。中国茶では茶殻の形も楽しみます。
深い緑と艶の美しい茶殻です。葉があまり砕けていないため、元の鮮葉の状態が分かるようです。柔らかくふっくらした茶殻はミネラルや旨みを十分含んでいたことが分かります。

30g

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販売価格(税別)
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( 税込¥8,586 )

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