2003年の春に製茶された馬頭岩肉桂を20年以上ゆっくりと寝かせた老岩茶です。 馬頭岩肉桂はその希少な正岩茶の中でも馬頭岩(马头岩)、武夷岩茶の正岩茶区でも中心になる岩(峰)の名前がつけられています。馬頭岩(马头岩)で作られた肉桂は馬肉とも呼ばれ、大変に素晴らしい岩茶、特に肉桂が産出されることで知られる場所で、ワインで言うところのグランクリュ畑の1つに挙げられます。その正岩茶区の中心となる地域で作られた素晴らしい岩韻を持つ肉桂です。 しっとりと細やかな艶が全体にあり、茶葉が光って見えます。焙煎の程度は中程度で、乾燥茶葉の状態で甘く深い花の香りを感じることができます。 このお茶の味わいは言葉にするのが難しいほどすばらしいです。深くからだに沁み入るような甘い味わい、上質な花果香、滋味、岩韻。煎をすすめるとまた変化します。華やかな味わいになったりと色々な表情を見せてくれます。共通しているのは老岩茶ならではの凄みと深み、優しさです。老岩茶はこのお茶以外にも色々と流通していますが(当店も北京倉庫にて保管中の老岩茶がいくつかあります)現時点ではこの2003年の馬頭岩肉桂がベストだと思います。 この馬頭岩肉桂は牛欄坑肉桂のように美味しい岩茶を、でも身体に負担がかかりにくい岩茶をというお客様のご希望で日本へ入荷した客注品の調整分です。そのため、日本国内の在庫は少なめとなります。 関連ブログ: |